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よもやま話

院長よもやま話

オイルよもやま 脂肪酸の種類について

手作り食のご相談を受ける中で、よくご質問を受けるのが『油(オイル)は与えたほうがよいですか?』というものです。みなさん、とっても興味がある分野のようでしたので、掘り下げて調べてみました!

脂肪酸の種類油(オイル)と一言でいっても、 豚や牛肉などのお肉に含まれる脂だったり、 植物性の油だったり様々です。また、植物性の油だけで考えても、 オリーブオイル、ごま油、あまに油、最近流行りのココナッツオイル…などなど、ほんとうにたくさんの種類の油が存在しています。

フィルウの手作りごはんにも、ちょこちょこと油(オイル)は登場しますが、私自身は必ずしも油(オイル)を使う必要があると考えているわけではありません。お肉やお魚を全く与えない食生活であれば別ですが、様々な食材をバランスよく摂取している環境であれば、油をあえて加えなくても問題ないことがほとんどです。

ですが、油(オイル)にはたくさんの魅力があるのも確かですし、上手に使えば健康に一役買ってくれるのも本当です。一方で、間違った使い方をしてしまうと、体に負担をかけてしまう場合もあるので、オイルの特性をしっておいて損はありません!ということで、何回かに分けてオイルについてご説明させていただきますね。

オイルといえば【植物由来】【動物由来】【魚由来】という認識で把握していらっしゃる方が多いのでは?と思いますし、私も、飼主様とお話をするときには、そのように表現することが多いです。大まかにはその分類で問題はないのですが、 厳密に特性や効能を考える場合には、 植物由来か動物由来かではなく、オイルに含有されている脂肪酸の種類を理解する必要があります

脂肪酸とは、脂質(油・脂)を作っている成分です。脂肪酸には様々な種類がありますが、大まかには「化学式の中に含まれる炭素の数」「炭素と炭素の結びつきに二重結合が存在するかどうか」で分類されます。
※脂肪酸についてお話ししようとすると、どうしても化学のお話がはずせません。わかりにくいかと思いますがどうぞご勘弁を!

化学式の中に含まれる炭素の数による分類…つまり炭素の鎖の長さで分類した場合は、脂肪酸は【長鎖脂肪酸】【中鎖脂肪酸】【短鎖脂肪酸】に分かれます。順に説明させていただきますね。

■長鎖脂肪酸 :一般的な油脂に一番含まれている脂肪酸で、体内に吸収された後、リンパ管・静脈を通って 脂肪組織、筋肉、肝臓に運ばれ蓄積され、必要に応じて分解されエネルギーとして働きます。

■中鎖脂肪酸: 長鎖脂肪酸とは異なり、門脈を経て直接肝臓に運ばれて分解されるため、 消化吸収が非常に速いというのが特徴です。長鎖脂肪酸に比べ、消化吸収のスピードが4倍も早いそうです。
※中鎖脂肪酸を含む油脂としては、ココナッツオイルが有名です!

■短鎖脂肪酸:そのほとんどが食物由来ではなく腸管内で発生するため、 食品からの摂取を気にする必要はあまりありません。主な働きは、大腸の粘膜細胞にエネルギーを供給する、カルシウム・マグネシウム・鉄の吸収を助ける、などです。

炭素と炭素の結びつきに二重結合が存在するかどうかによる分類ですが、炭素同士の結合に二重結合を有しないものは【飽和脂肪酸】、二重結合を有するものは【不飽和脂肪酸】と呼ばれ区別されます。

■飽和脂肪酸:炭素同士が一重結合で安定して結びついているため、炭素同士の結びつきに酸素が割り込んでくることが少なく、したがって酸化が起こりにくい安定した性質を持っています

■不飽和脂肪酸:二重結合が存在するため酸素の入り込むスペースが多少なり存在するため、酸化しやすく不安定な性質をもちます

余談…世間一般的には飽和脂肪酸はNGで不飽和脂肪酸はOK!と思われがちですが、紺谷的には一番NGなのは 酸化した不飽和脂肪酸だと思います。

特に不飽和脂肪酸に関しましては、二重結合の数により【一価不飽和脂肪酸】【多価不飽和脂肪酸】に分類されます。またさらに、鎖のどの位置に二重結合があるかで【n3系(オメガ3系)】【n6系(オメガ6系)】【n9系(オメガ9系)】などに分類されます。

分類が細かくなってきて分かりにくいかと思いますが、大事な概念ですので、ぜひご記憶にとどめていただければと思います。

次のよもやまにて、脂肪酸の働きや役割についてお伝えしたいと思います。

以上、院長のよもやま話「オイルシリーズ 脂肪酸の種類について」でした。

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