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よもやま話

院長よもやま話

その20)オイルよもやま トランス脂肪酸について

前回までのオイルのお話に付随致しまして、今回はトランス脂肪酸についてちょっぴり語ってみたいと思います。

トランス脂肪酸がヨクナイ!というのは皆様、耳にしたことがあるかもしれません。世界各国で規制対象になっているという話もあります。

今まで漠然と

 体に悪いものなんだな~
食べないようにしなきゃな~

と考えていましたが、ふと 『なにがそんなに身体に悪んだろう?』と思いまして。調べてみることにいたしました。

ということで、まずはトランス型脂肪酸とはなんぞや?というところから。

トランス型脂肪酸は、不飽和脂肪酸のひとつ。
不飽和脂肪酸は、炭素の二重結合の立体構造の違いによりシス型トランス型の2種類に分かれます。

天然の不飽和脂肪酸のほとんどはシス型として存在しています。一方、トランス型は油脂を高温処理や水素添加など加工する際に生じるもので、自然界にはほとんど存在しません

シス型トランス型にどのような違いがあるのか比較してみると、トランス型脂肪酸には
●沸点が上がって固体化しやすくなる
●酸化しづらくなる
という特徴があります。

わかりやすくお伝えするなら、トランス型の方が“腐りにくく、保存しやすい”ということです。

腐りにくく保存しやすいというのは便利で好都合なことも多いことから、様々な食品や加工物にトランス型脂肪酸が使用されています。

腐りにくくて保存が効くならいいことじゃないか、と思われるかもしれませんが、実際問題トランス型脂肪酸はヨーロッパ、アメリカなどでその健康被害が提唱されているんですね。トランス型脂肪酸を過剰に摂取することで、心疾患を含めた様々な体調不良との因果関係の報告が出ているのがその理由です。それが理由で販売規制をかけている国もあります。

ただ、残念ながら、トランス脂肪酸がどのようにして体への悪影響を引き起こすのかという作用機序は、私が調べた限りでわかりませんでした。

それでも、いろいろ調べている中での仮説として、通常はシス型脂肪酸で構成されている生体膜やホルモンに、化学構造の違うトランス型脂肪酸が入り込んでしまったとしたら…その場合、生体膜やホルモンが正常な働きができなくなってしまう可能性は十分にあるのではないかな?と考えています。

トランス型脂肪酸に関しましては、まだまだ未知な部分が多く、頭ごなしに良い悪いをお伝えすることはできませんが、現時点で手にしている情報で判断するならば、摂取は控えたほうがよさそうかなと考えています。早くトランス脂肪酸の仕組みやリスク等、解明されるといいですよね!

以上、院長のよもやま話「トランス脂肪酸について」でした。

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