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よもやま話

院長よもやま話

その24)水分補給のススメ

獣医師として様々なご相談に乗り、アドバイスをさせていただくシチュエーションがありますが、お悩みは当たり前ですが、飼い主様それぞれ。ご相談の内容でお伝えするアドバイスももちろん変わってくるわけですが、割とどんなトラブルにも共通してお伝えするアドバイスの中に「水分をたくさんとってくださいね!」というものがあります。

私たちの体は、6~7割を水分で占められています。細胞の中や血管の中をはじめとして、動物の体のほとんどは水分が占めていることを考えても、”水分が動物にとって非常に重要”ということはご理解いただけるのではと思います。

もう少し具体的にお伝えしてみますね。
水分摂取量が少なくなって、目に見える影響を受けるのが【尿量】です。水分を摂取しなければおのずと尿量が減るのは、みなさまも経験されたことがあるかもしれません。

『尿量が減る』ということは『腎臓に流入する血液量が減少している』ということです。
『腎臓に入る血液量が減少している』ということは『全身を循環する血液量が減少している』ということです。
『全身を循環する血液量が減少する』
ということは『代謝が鈍る』ということになります。

代謝が鈍って体に良いことは何もありません。冷えやすくなりますし、免疫力も下がります。老廃物も溜め込むことになってしまいます。なので、ぜひこの逆方向に矢印を動かして欲しいんです。

『十分な水分量を摂取して循環血液量を増やし、体の隅々まで血液が行き渡るようにして代謝を高め、腎臓へ流入する血液量も増やして尿量を増やす。尿量が増えることで腎臓からの老廃物の排泄をスムーズにする』

“十分な水分量”というのは、“これら一連の流れがスムーズに行われるために必要な水分量”ということです。

必要水分量と書くと「1日に体重あたり○ml飲まなきゃ」と考えられる方が多いと思うのですが、私は水分が十分に足りているかどうかは【尿の色】【にお い】で確認してもらうようにお願いしています。排尿回数が少ない場合や尿の色が濃くにおいも強い状態であれば、もっともっと水分を摂取してもらったほうが よいとお伝えします。具体的には、尿の色が薄いレモン色になり、ツンとした尿臭を感じないくらいには水分を取って欲しいですね。

ところが、多くの飼い主様は“お水のお皿を常にいっぱいにして置いておけば自分で必要な分だけ飲んでいるはずだから大丈夫”と思いがちです。でも実は、それでは足りていないことがほとんどなんです。

例えば私たち人間でいえば、健康のためには水を一日2L~3L位飲む必要があるようです。
どうでしょう?
皆様は、普通に生活をしていて水を2L ( 500mlのペットボトル4本分)って無意識で飲めていますか?

それと同じで、犬や猫も、意識して水分摂取を心掛ける必要があります。
手作り食を食べている子であれば、そこそこその水分を食事から摂取することはできるので飲み水として摂取する割合は減りますが、ドライフードを食べている子の場合は食事中にほとんど水分が含まれていないので、それこそ意識して水を飲ませることが必要になります。

と言っても、「手作り食でなければならない」と考える必要は全くありません。確かに、手作り食は水分をたくさん含んでいるので、食べているだけで水分摂取 が簡単にできる点がお勧めではありますが、例えばドライフードにたっぶりの水を加えてもらって水分補給してもらってもよいですし、お肉や野菜を煮たスープをおやつ代わりに飲んでもらってもよいと思います。
水分補給のやり方はそれぞれ。
さらに、暑い時期は排尿だけでなく、呼気からも水分はどん どん失われていきます。そうすると、同じだけの水分を取っているつもりでも、いつの間にか尿が濃くなっている…なんてことも。

自分の愛犬・愛猫に水分が足りているかどうか、まめに確認してくださいね!

以上、院長のよもやま話「水分補給のススメ」でした。

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