院長メッセージ
この子と、そしてこの子を愛する飼い主さまのために私は獣医として何をしてあげられるだろう
「病気を発見し、治療することが獣医師としての役目。でも、だからといって病気を治すことだけに捕われすぎてはいないだろうか。
病気だけに気を取られ、大切なことを見落としているのではないだろうか?」病気の子を抱える飼い主さまにとっては、いろんなことが悩みの種になってしまうものです。 また、獣医師にとっては当たり前のことであるために、説明で省略されてしまう部分でも、飼い主さまにとって当たり前ではないことはたくさんあります。- 「この治療を行って、この子は治るんだろうか?」
- 「この治療には、どんな意味があるのだろうか?」
- 「副作用を我慢してまで治療を受ける必要があるのだろうか?」
- 「この検査はこの子にとって本当に必要なんだろうか?」
- 「家ではどうやって対応してあげたらいいのだろうか」
ご自分のペットが病気になりいろんなことを知りたいと思っているのに、日々忙しそうな獣医師を目の前にしたり、待合室で順番待ちをしているほかの飼い主さまに気兼ねしたりする状況があったりすると、充分なコミュニケーションがとれず、不安な気持ちを抱えたまま過ごさなければいけなくなります。でも、飼い主さまがご不安な気持ちで毎日を過ごしていたら、その不安はペットにも伝わります。そして、その不安な気持ちというのははペットの状態を悪化させこそすれ、良い影響を出すことはありません。「じゃあ、飼い主さまとペットが不安を乗り越えるために私にできることはなんだろう」と立ち止まって考えたときに、「一分でも長く、飼い主さまのお話に耳を傾け、不安な気持ちを軽減し、納得できる・安心できる状況を作り出すお手伝いをすること」、そして「飼い主さまが愛するペットのためにできることをお伝えすること」が、私の役目ではないかと感じました。悩まれている飼い主さまの想いを無視することなく、聞いていきたい。そして、一緒に解決していきたい。そんな私の想いから、小さなクリニックを開設させていただきました。
誠心誠意を持って皆様からのご相談に対応させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
ペットホテル & クリニック Filou(フィルウ) 院長 紺谷有子