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よもやま話

院長よもやま話

皮膚が乾燥する理由を考えてみましょう

トリミングに来るいろんなワンちゃんを見ていると、乾燥で困っている子が少なくありません。乾燥がひどくなると、皮膚がカサカサして皮がむけてしまったり、湿疹など目に見えるトラブルはないのに痒みが生じてしまったりするなどの症状があります。

乾燥肌は、その名の通り、肌が乾燥していること…つまり、皮膚に保有されている水分が十分でないために生じます。皮膚の水分が足りなくなる理由を至ってシンプルにおこたえするなら、「皮膚に入ってくる水分よりも出ていく水分のほうが多いから生じうる」ということになります。

わかりくいかと思いますので、もう少し掘り下げてみましょう。

【皮膚の水分が足りなくなる理由 その1】
摂取している水分量が十分でない(そもそも皮膚に入ってくる水分量が少ない)可能性。
これはいわずもがなですね。そもそも体に必要な水分量を摂取していなければ、皮膚にも水分を回せませんので乾燥してしまいます。

【皮膚の水分が足りなくなる理由 その2】
皮膚から大量の水分が奪われている(皮膚から出ていく量が多い)可能性。
この主な原因は乾燥&加熱です。特に冬時期は、エアコンやヒーターの登場でお部屋の中が乾燥しやすくなりますし、暖房機器に近づいて暖を取ることも増えるので、お部屋だけでなく皮膚近辺の温度が高くなり、水分が蒸散しやすくなります。これが、冬場に乾燥肌が増える一番の原因です。

また、皮脂バリアが十分に機能していない場合も、皮膚から水分が逃げやすくなります。(正常な皮膚では、皮脂の膜が皮膚の表面を覆うことで、外界の刺激から皮膚を保護したり、水分の蒸散を防いだりする役割を果たしています)

水分を補うだけで足りない場合は、水分を皮膚に保つための環境の整備(加湿など)や、皮脂バリアを保護・強化する働きかけも必要です。

【皮膚の水分が足りなくなる理由 その3】
皮膚以外のほかの部分が大量に水分を要求しているため、皮膚に十分な水分を回せない(皮膚に入る水分量が少ないもしくは皮膚にもともとある水分が奪われる)可能性。
これは、内臓にトラブルがある場合に生じます。要は「皮膚よりももっと水分を必要としているところに持って行かれる」状態ですね。この場合は、原因となっているトラブルが解決しない限りは、どんなに水分を補給しても皮膚は後回しにされますので、トラブルの解決が優先になります。

一言で「皮膚が乾燥している」といっても、実はいろんな原因が考えられます。様々な可能性を知っておくことで、ご自宅でのケアの方向性が見えてくることもあると思います。
もちろん、症状がひどい場合はかかりつけの獣医さんにまず相談することをお勧めいたしますが、もし乾燥肌でお悩みで、上記の内容でなにか一つでも思い当たる部分があるようなら、ぜひご自宅でのケアも取り入れてみてください。

以上、院長のよもやま話「皮膚が乾燥する理由を考えてみましょう」でした。

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※各種症状でお悩みの場合は、獣医師までご相談ください。
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