蜆(しじみ)
しじみは私たち日本人にはとての馴染み深い食材ですが、意外にその効能は知られていない気がします。あの小さなしじみの体の中には、たくさんのうまみと栄養素が詰まっているんですよ!
しじみに含まれる栄養として有名なのは、
・肝臓をいたわる「タウリン」
と
・貧血の味方「鉄分」
ではないでしょうか。
貧血の味方『鉄分』
鉄分は、そのまま、赤血球の原材料になる栄養素です。鉄分の他に赤血球の原材料になる栄養素としては
・ビタミンB12
・ビタミンB6
・葉酸
などがあります。
もちろん、たんぱく質も必要です。
しじみの中には、そのうち「鉄分」「ビタミンB12」「たんぱく質」が含まれるので、貧血改善にオススメの食材なんです。
※ついでに言うなら、しじみをビタミンCと一緒に摂取すると、鉄分が吸収されやすくなるのでさらにオススメです。
「肝臓をいたわるタウリン」
タウリンはアミノ酸の一種で、肝機能の働きを高めて解毒能力をサポートしてくれます。
「二日酔いの朝にしじみの味噌汁が効く」なんて話もありますよね。
余談ですが、二日酔いに効果があるのはしじみに含まれる「オルニチン」という栄養素も一役買っています。オルニチンは、お酒を飲むことで増えてくるアンモニアを尿素に変換する役割があり、アンモニアが増えることで感じる疲労感や具合の悪さを和らげてくれるんですね。
それ以外にも、タウリンには血液中のコレステロールや中性脂肪を減らしたり、血圧を調整してくれたりする役割があります。
タウリンは水溶性の栄養素なので、煮汁ごと摂取できるといいですね。
以上、食材辞典「蜆(しじみ)」でした。