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よもやま話

院長よもやま話

膀胱炎について

膀胱炎は、ワンちゃんにも猫ちゃんにも多い病気です。

膀胱炎とは、その名前の通り、膀胱が何らかの原因で炎症を起こしてしまっている状態です。
その原因は様々ですが、一般的には細菌・ウイルスなどの病原体が感染しておこる「細菌性(ウイルス性)膀胱炎」の発生が多いと認識しています。その他にも、お薬の副作用や化学薬品等に反応して起こる膀胱炎もありますし、原因が特定できない膀胱炎もあります。

よく認める症状としては、
◆おしっこの回数が多くなる
◆おしっこが出ていないのに、トイレにずっとこもっている
◆おしっこに血が混じる(おしっこが濃く見える)
◆おしっこするときに痛がって鳴く
などがあります。
また、膀胱炎の痛みが強い場合には、震えたり体を触られるのを嫌がったりする子もいます。

膀胱炎の一般的な治療としては、多くの場合は細菌感染が原因であることから抗生物質が第一選択されることが多いと思います。痛みが強く、本人のストレスなどがある場合には、炎症止めや痛み止めを処方されることもあるでしょう。膀胱内に結晶が存在する場合には、結晶(結石)を除去するための治療を並行して行う必要もあります。

初期の膀胱炎の場合、一般的には抗生物質をきちんと飲ませることで症状は落ち着きます。ただ、お薬に頼って治療をし場合、お薬をやめると再発してしまう場合が多いことも確かです。その場合は、『普段の食生活や環境』を見直すことでサポートしていくことも、とても重要だと思います。

では具体的にどんなケアが必要なのか?

膀胱炎のケアとしてなによりも大切なのは、とにかく水分をたくさん摂取することです。尿量が少ないと膀胱の中に長時間尿が滞在することになり、おしっこがたまっているいる時間が長くなればなるほど、原因細菌(ウイルス)や尿中の化学薬品類などが膀胱内に長くとどまることになってしまい、膀胱の粘膜を刺激し、炎症を悪化させる要因となりえます。そうならないために、水分をたくさん摂取してたくさんの尿を作り、膀胱をじゃぶじゃぶ洗い流すことが実はとっても重要なのです。

とはいっても、人と違って犬や猫の場合は「お水たくさん飲んだほうがいいよ」と伝えたからといってお水を飲んでくれるわけではありません。

ですので、具体的には
◆飲水量を増やす…飲み水を少し温めてみる、薄めのスープを作る、豆乳を水で薄めて飲ませる
◆食事中に含まれる水分を増やす…フードに水を加える、水分たっぷりの手作りごはんを作る
など、できる方法を取り入れていただければと思います。

そして、食事ばかりではなく、体の代謝を活発にするために運動も行いましょう
運動することでたくさん水も飲むようになりますし、代謝が上がり体温が上がることで冷えにくくなり、膀胱炎を予防しやすくなります。

膀胱炎には、『食事』と『運動』が非常に重要なファクターです。ぜひ、意識してみてください。

以上、院長よもやま話「膀胱炎について」でした。

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