葉付き大根
生で食べても煮て食べても好まれることが多い大根。
そんなみんなに人気の大根の旬は11月から2月。寒い時期のお野菜なんですね。
さて、人気者の大根ですが…みなさま、「大根役者」って言葉を聞いたことはありますか?
大根役者の語源の一つに「大根は滅多に食あたりしないことから”当たらない役者”を指す言葉になった」とする説があるんだそうです。
大根は滅多に食あたりをしない…その根拠となる理由を説明してみますね。
大根の実部分には、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼなどの消化酵素が豊富に含まれます。アミラーゼはデンプン、プロテアーゼはタンパク質、リパーゼは脂質の消化を助けるため、食べ過ぎなどによる胃もたれや消化不良を防いでくれます。
また、大根には「グルコシノレート」と呼ばれる成分が存在しますが、それは切ったりおろしたりすることで化学反応を起こし「イソチオシアネート」という成分に変わります。そのイソチオシアネートには解毒作用や殺菌作用・抗がん作用などの様々な効能があると言われています。
ただし、消化酵素及びイソチオシアネートがその力を発揮するのは「生」の状態です。どちらの成分も熱に弱いので、加熱調理した大根の場合は「当たらない」という表現は適切ではなくなってしまいますのでご注意を!
ということで…
大根の栄養素を効率よく摂取する最強の方法は「皮ごと大根おろし」。
皮付近にはビタミンCも多く含まれているので、皮ごとすりおろすことで消化酵素もビタミンCも摂取できるて非常に効率的です!
ぜひぜひ、愛犬・愛猫の手作りごはんにも皮ごと大根おろしをトッピングしてください♪
他にも大根には
●利尿作用や解熱発汗作用(実部分)
●身体を温める作用(葉部分)
●ビタミンやカルシウム、カリウムが豊富(葉部分)
など、色々な魅力があります。
なので、大根を購入するときは、ぜひ葉つき大根を選んでいただけると良いと思いますよ!
以上、食材辞典「葉付き大根」でした。