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よもやま話

院長よもやま話

シュウ酸について

シュウ酸は、ほうれん草などの「アク」としても有名ですが、それ以上に悪名をとどろかせているのが「シュウ酸カルシウム結晶」ではないかと思います。
シュウ酸 カルシウム結晶
シュウ酸カルシウムは尿路結石の原因となる成分の一つで、一度結晶化すると溶けないことから、尿路結石のなかでも厄介なものと認識されています。シュウ酸カルシウム結晶が尿から検出されてお悩みの方も多いのではないかと思います。

とはいっても、ほんのちょっぴりでもシュウ酸が体に入ってしまったらNG!危険!!というわけではありませんし、そもそも普通の生活をしていて体内に入るシュウ酸をゼロにすることは難しいです(というか、無理です)。ですから、シュウ酸の特徴を知ることで、必要最低限のお付き合いをしていくのがいいんじゃないかな?と思います。

ということで、知っておくとよいと思われるシュウ酸の特徴を、ふたつお伝えさせていただきます。

【特徴その1】シュウ酸は水が大好き!
シュウ酸そのものは水溶性。つまり、水に溶けだす特徴を持っています。その特徴を利用して、シュウ酸が多く含まれる野菜(つまりアクの強い野菜)を下茹ですることで、茹で汁にシュウ酸を逃がすことができます

【特徴その2】シュウ酸とカルシウムと超仲良し!
シュウ酸そのものは水溶性ですが、一旦カルシウムとくっついたシュウ酸カルシウムは水には溶けません。膀胱の中でそれが形成されてしまうと結石症となり厄介ですが、その特徴を逆に利用して、体内に吸収される前の腸管内でシュウ酸カルシウムを作らせちゃいましょう。腸管内でできたシュウ酸カルシウムは、体内に吸収されることなく便と一緒に体外に排泄されます
要するに、カルシウム(を含む食材)を日々意識して摂取しましょう!ということです。

どうですか?
このふたつの特徴を知っているだけでも、ずいぶんシュウ酸を予防できると思いませんか?

余談ですが、和食でよくある「ほうれん草を茹でたあとに鰹節をかけて食べる(お浸し)」などは、シュウ酸の特徴1,2を見る限り、非常に理にかなった調理方法なんですよね。改めて、昔の人ってすごい!って思います。
ということで、本日もおいしくほうれん草を頂きましょう~♪

以上、院長のよもやま話「シュウ酸について」でした。

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