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よもやま話

院長よもやま話

水分補給の方法について

「水分補給が大切」というのはどんな年齢・状態のペットに対しても共通しています。

ですが、
「水の補給方法」で何が適しているのか、というのは、個体個体で変わってきます。

1)食事にたっぷりの水分を加えた「おじや食」での水分補給

2)お肉や魚でとった「だし汁」や「スープ」での水分補給
3)豆乳やヨーグルトなどを薄めた「ジュース」での水分補給
4)スイカや大根、寒天ゼリーなど、食品からの水分補給



ざっと思いつくだけで、このくらいの水分補給の方法があります。
もちろん、もっと別の方法で水分補給を行なっている方もいらっしゃると思います。

基本はどの方法で水分補給を行っても問題ないのですが、
1)の「おじや食」で水分補給をする場合に注意してほしいことがあります。

経験論ではあるのですが、日常的におじや食を食べている犬の一部で、大量に食べているはずなのに太らずどんどん痩せてしまったり、空腹感・飢餓感が強く出てしまうケースを認めることがあります。(比較的大型犬種に多いイメージですが、小型犬でもいます。)

それがなぜ起こるのかという部分をうまく説明できないのですが、感覚的には「食事中の水分が多すぎることで胃酸が薄まり、食材が消化吸収を十分に受ける前に胃腸を流れてしまい身につかない状況」が発生してしまっているのでは?と考えています。

なので、水分たっぷりのおじや食を食べていて、「もう少し太らせたい」「毛艶を良くしたい」「栄養を行き渡らせたい」というお悩みを持っている場合は、食事に大量の水分を含める方法ではなく、水分と食事とは分けて与える方法をお勧めします

具体的には、食事としては、チャーハンやお好み焼きのような水分が少なく身の詰まった内容のものを与え、食事とは別のタイミング(できれば食前食後2時間以上あけて)でスープやだし汁などで水分補給を行う、という感じです。

「え?たったそれだけで何が違うの?」

と思われるかもしれませんが、それだけの違いでも、変化が現れることが多いです。
16kgの痩せ型のわんこさんが、食事をおじやからチャーハンに変えただけで19kgまで増えました。
毛量が増えた柴犬さんもいます。
見た目は変わらなくても、定期検診で全身状態がぐっと良くなった犬もいます。

ですので、食事内容を大きく変更したり、サプリメントを使用してみる前にぜひ実践してみてください^^

注意して頂きたいのは、上記の話は「体質や体調によっておじや食を控えた方が良い子がいる」というものであって、「おじや食を与えるのは良くない」と言いたいいわけではないということ。
どうしても、文字だけのお伝えだと伝わりにくく、誤解を受けることが多いのですが、おじや食を否定しているわけではありませんのでご理解いただけましたらと思います。

水分補給はとっても大切!
そして、水分補給の方法もいろいろ。
美味しいごはんを食べながら、いろんな選択肢広げていけるといいですね。

以上、院長よもやま話「水分補給の方法について」でした。

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