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よもやま話

院長よもやま話

脂漏症のサポートケア

犬の皮膚病の中でご相談をいただくことが多いものに「脂漏性皮膚炎(脂漏症)」があります。

脂漏症とは、様々な原因で皮脂の分泌が極端に多くなっている状態です。
わかりやすい症状としては、皮膚がべたつく、体臭がきつくなる、フケの量が増える、脱毛する、などがあります。

脂漏性皮膚炎の治療として一般的なのは
●アレルギー対応食
●シャンプー療法
●投薬治療(サプリメント含む)
となります。

もちろん、上記の治療で改善する場合も多々ありますが、改善しないケースも多く、慢性化しやすい病態でもあります。その場合は、かゆみとの戦いになります。

私が診察させていただくのはすでに慢性化してしまっているケースが多く、一般的な西洋医学の治療は一通り試したけれど良くならなかった、というケースが多いので、思い切って違う方向性から治療のご提案をさせていただくことが多いです。

まずは、食事
スタンダードな食事療法としては、アレルギー対応処方食(除去食、または加水分解食など)を勧められます。
ですが、当院では、可能であれば手作り食に切り替えていただきます。ただし、様々な理由で手作り食に切り替えることができない場合は、現在のフードにとにかく「たっぷり」の水分を加えてもらいます。
これは、脂漏性皮膚炎の悪化の原因のひとつに体内の水分不足があり、水分摂取を積極的に行うことで早急な改善への手助けになるためです。
どのくらいの水分を加えるかと言いますと、まず最初の1〜2週間は尿の色がほぼ透明になるまで摂取してもらいます。その後は、かゆみの状態や体調を見ながら水分量は調整していきます。多くの場合、水分摂取量を増やすだけでも、かゆみが半減します。

そして、表皮のケア
スタンダードな脂漏性皮膚炎の表皮ケアとしては「皮膚に溜っている余分な皮脂をしっかり取り去ること」が奨励されます。脱脂作用の強いシャンプーも用いられることが多いです。ただ、慢性化している状況の場合、脱脂することで皮膚の乾燥が進行し、さらにかゆみが増すという悪循環に陥っていることも多々あります。

その皮膚の乾燥を防ぐため、私がご提案するのは『油膜コーティング』です。
油膜コーティングとは、外側から人工的に油でコーティングすること。
表面を油でコーティングすることで、角質層からの水分の蒸発を防ぎ、皮膚の角化を抑えます。

油膜コーティングに使用する油分としては、ワセリンやシアバター、ベビーオイルなどが手に入りやすくオススメですが、ヒマシ油やココナッツ油なども良いでしょう(酸化しやすい亜麻仁油やシソ油は避けます)。

そして、この油膜コーティングは、皮膚が硬くなっている部分に対し、毎日〜2日に一度の頻度で行います。
シャンプーは、かゆみやにおいをチェックしながら、1週間から10日に1度程度行います。
シャンプー剤は、なるべく刺激の少ないものを使用しますが、シャンプーによりかゆみが出やすい場合は温浴のみでもOKです。注意すべきなのは、シャンプーや温浴で汚れた皮脂を取り除いたあとは、必ず新しい油膜でコーティングするのを忘れないことです。

まずはこの2点(水分補給、新しい油膜でコーティング)を行うだけでも、ずいぶんと状態は変わります。通常の投薬治療などを行いながらのサポートケアとしても実践できますので、脂漏性皮膚炎に悩まれている方は、ぜひ一度お試しください!

※ただし、真菌の感染が生じている場合は、感染を広げる可能性がありますので、油膜コーティング処置はお控えください。まずは真菌症の治療をお願いいたします。

具体的な手作り食の内容についてや、表皮ケアに関してもっと詳しく知りたい、という場合はご相談ください。

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※各種症状でお悩みの場合は、獣医師までご相談ください。(診察のご予約はこちら

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