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よもやま話

院長よもやま話

電子レンジの是非

「手作りごはんを作るときに、レンジを使っても大丈夫ですか?」

診察に来てくださった飼い主様からこんなご質問をいただきました。
質問をされた飼い主様は、ご友人に「レンジは細胞を壊しちゃうから、使っちゃダメ!」と言われてしまい、それからモヤモヤしているとのこと。レンジは使わない方がいいのかなと思いつつも、便利でお肉や野菜の解凍に使用してしまい、罪悪感に駆られているとのことで、ご相談をいただきました。

さてさて、質問のお答えに関しましてですが。
まず、私自身は電子レンジは日常的に使っています。

ただ、一応気にしているポイントはあります。
●5分以上の長時間の調理にはなるべく使わない
●レンジを動かしているときはなるべく傍に近づかない
という2点です。

というのも、電子レンジが良く無いと言われる理由の中で私が気になるのが下記のポイントだからです。

①レンジが発するマイクロ波・電磁波に発がん作用があると言われている
②電磁波過敏症という症状があり、頭痛や吐き気を呈することがある
③レンジで加熱するとAGEと言われる老化物質が増えやすい

①と②に関しては、マイクロ波や電磁波はレンジを使用しているタイミングでしか発されていないこと、また、距離が離れていればいるほどマイクロ波などの影響は少なくなることから、”使用時になるべく離れて使う”ということを意識しています。

③に関しましてはAGEは調理温度が高くなるほど発生する物質です。
レンジ調理だから発生するわけではなく、加熱調理であれば大なり小なり発生します。その中で電子レンジは高温になりやすくAGEが増えやすい調理器具なので、あくまで解凍や温め程度の短時間で使用するようにしています

(そのほかに、電子レンジを使うと酵素やタンパク質が変性してしまう!という話もありますが、電子レンジに限らず、加熱調理を行えばタンパク質も酵素も変性するのは当たり前なので、私は気にしていません)

電子レンジは、私にとっては「調理器具」というよりも「自分の余裕を作ってくれる道具」です。

冷凍してあるものは自然解凍、冷えたごはんは湯煎で温める…
などなど、丁寧な生活ができないことはありませんが、それなりに時間が取られてしまいます。忙しいときや疲れているときは、短気なのでイライラしてしまったりすることもあります。

そんなときに電子レンジを上手に使うことで食事の準備にかかる時間がぐっと短縮できるので「電子レンジのおかげで自分の時間に余裕ができて、結果、気持ちに余裕ができるからありがたい」と思って使っています。

要は、電子レンジのメリットがデメリットを上回ると思えるので、許容範囲内で使用している、という感じです。

ただ、このような感覚的な部分は人によって様々で、私が上記理由で便利な道具として使っていますよとお伝えしても
「でもやっぱり納得できないし、電子レンジを使うと罪悪感を感じる」という方もいらっしゃると思います。

それはそれでしょうがない
そのネガティブな感情をポジティブな感情に変えるのはとても難しいことです。

それであれば、逆に一度覚悟を決めて、”電子レンジを使わないで生活する方法”を考えてみるのはいかがでしょうか?

「めんどくさいな…できるかな…」
と思っていても、実践してみると意外にできちゃうことも多いです。


罪悪感を持って使用するのが一番NG!

電子レンジを使わないで生活することを試してみて、その上で、やはり負担を感じるようであれば再度方向修正をしていけば良いのでは無いかなと思います。
方向修正が必要になったら、ご相談ください!

以上、院長よもやま話「電子レンジの是非」でした。

※電子レンジに関してのお悩みが解決しない場合は、ご相談ください。(診察のご予約はこちら

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