ほうれんそう(法蓮草)
ほうれん草は、よく食卓に登場するお野菜の一つだと思います。
通年スーパーで手に入るので、旬がわかりにくいとは思いますが、ほうれん草の旬は冬。寒い時期に美味しくなる食材です。
特徴的なのが「寒締め(かんじめ)」とよばれる栽培方法でつくられた「ちぢみほうれん草(写真)」。
確かに、葉っぱがまっすぐじゃなくてちぢれてます。このちぢみほうれん草は、『寒さにあたると葉が肉厚になりうまみや甘みが増す』というほうれん草の特徴を利用して作られたものなんです。ほうれん草を露地栽培で寒気にさらしておくと、地面に張り付くように葉が伸びて成長するので、結果としてこんな姿になってしまうのですが、冷気にさらされることにより糖度の上昇/ビタミンC/ビタミンE/βカロチンの濃度の上昇が起こるので、栄養価も高く、おいしい優秀食材ができあがるそうです。実際、普通のほうれん草よりも甘みが強くて、そのままでもパクパク食べられちゃうくらい美味しいんですよ。
さてさて、ほうれん草にはビタミンA・葉酸・鉄分・ルテインなどのお役立ち栄養素がたくさん含まれる一方で、【シュウ酸】と呼ばれるアクの素になる物質も含まれます。
※シュウ酸はシュウ酸カルシウム結晶などを引き起こす原因にもなり、嫌がられることが多い成分ですが、ちょっとしたコツを知っておくことで過剰摂取を予防できます。シュウ酸のお話は院長よもやま話「シュウ酸について」でご覧ください!
旬の時期においしくいただきましょう♪
以上、食材辞典「ほうれん草」でした。