菜の花
今回は春の訪れを教えてくれる「菜の花」をご紹介します♪
菜の花に含まれる栄養としては
●葉酸
●ビタミンC、E、K
●βカロテン
●鉄、カルシウム、カリウム
などを含みます。
菜の花は【アブラナ科の緑黄色野菜】の花の総称です。
アブラナ科の野菜はとても多くて、キャベツやブロッコリー、大根、かぶ、小松菜、ケールなどがありますが、要するに、『キャベツの菜の花』『白菜の菜の花』『ブロッコリーの菜の花』など、いろんな菜の花が存在するということなんです。
菜の花をはじめとして、アブラナ科の野菜は特徴的な香りやからみ、苦味を持つものが多いです。これらは、ファイトケミカルの一種であるイソチオシアネートの影響によるものです。
イソチオシアネートとは、ある特定の分子構造が共通している成分の総称です。
(ちょっとわかりにくいかと思いますが、イソチオシアネートは一つの物質の名称ではなく、同じ共通点を持つ成分を取りまとめてよぶ言葉になります)
アブラナ科の野菜には、イソチオシアネートの元になるグルコシノレートという物質が多く含まれているのですが、このグルコシノレートは切ったりすりおろしたりするなどして植物組織が損傷をうけることでイソチオシアネートに変化します。
【イソチオシアネートとは】
◾️イソチオシアネートには強力な抗酸化作用があります。
そのため、様々な病気の予防に効果があると考えられています。
◾️イソチオシアネートは揮発性で加熱に弱い成分です。
そのため、加熱することで大根などの辛みは弱まりますが、その分イソチオシアネートの効能も弱まってしまいます。
◾️イソチオシアネートは大量に摂取すると粘膜の刺激になります。
そのため、すりおろしの大根おろしなどイソチオシアネートを多く含む食材を一度にたくさん食べると嘔吐などの症状につながることがあります。
おいしく効果的に摂取するため、調理方法や量には注意しましょう。
以上、食材事典「菜の花」でした。